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Hyper-Vにおける仮想ディスクの種類をまとめてみたよ。
本番環境では容量固定ディスクを使用するのが一般的。テスト環境などでは、容量可変ディスクや差分ディスクがディスク容量を節約できる。
特に差分ディスク。例えば、同じバージョンのOSを実行する複数の仮想マシンを作成してテストを行いたい場合、ベースとなる仮想マシンの仮想ディスクを親ディスクにし、あとは差分ディスクを複数作成するだけで、容易に複数の仮想マシンを作成でき、ストレージ消費量を抑えることができる。

パススルーディスクは、ストレージ固有の機能を使用した、ディスクI/Oを少しでも効率よく運用したい場合に使用されることがある。
ただし、物理環境と分離されない点や、チェックポイント機能などが使用不可な点など、仮想環境であることのメリットがあまり受けることができない。

種類 説明
容量可変ディスク 仮想マシンが必要な分だけのディスク量を確保していき、作成時に指定したディスクサイズまで容量が変化する。
仮想マシンが書き込むまで、実際のディスク領域を割り当てないため、物理ディスクのスペースを効率よく使用できる。
仮想ディスクファイルの容量拡張にともないフラグメントが発生するため、パフォーマンス低下は避けられない。
容量固定ディスク 作成時に指定したディスクサイズが固定的に確保される。
容量可変ディスクのような容量拡張に伴うフラグメントは発生せず、パフォーマンスは容量可変ディスクに比べると高い。
ただし、仮想マシンが使用している実際のディスク容量が小さい場合にも、固定的に物理ディスクの領域は確保されているため、必要以上にストレージを消費する。
差分ディスク 基準となる別の仮想ディスクとの差分のみを記録する。
容量固定、容量可変のどちらでも設定可能。
親ディスクとの変更分が少なければ使用するディスク容量は非常に少ないが、他の仮想ディスクと比べるとパフォーマンスは低い。
パススルーディスク Hyper-Vホストに接続された物理ディスクを仮想マシンにそのまま割り当てる。
物理ディスクは、DAS(直接接続ストレージ)でもSAN(記憶域ネットワーク)でも設定可能。
パススルーディスクは、他の仮想ディスクと比べると最もパフォーマンスは高い。

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